ビジネスを分かりやすく伝える手段として漫画を導入する企業が増えています。しかし、いざ自社で導入を検討するとなると「どうやって依頼をしたらよいかわからない」「効果が出なかったらどうしよう」という不安を感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、ビジネス漫画の発注で失敗しないために、最低限押さえておくべき3つのポイントを解説します。
1 共感を生むための「ペルソナを設定」する
まずは何と言ってもターゲット(読者)を明確にすることが大切です。ターゲットが曖昧なまま制作を始めてしまうと、せっかく漫画が出来上がっても、誰にも刺さらない中途半端な内容になってしまいがちです。逆にターゲットを明確にすることで、読者の共感を生み、読後の行動につながる漫画を制作しやすくなると言えます。
ここでいうターゲットは単に「40代・会社員・業務に多忙」というだけではやや不十分です。彼らが日々どのような業務をしているのか、どのような瞬間にストレスを感じているのかまで深堀りすることが望ましいでしょう。
例えば、「夕方5時に急な集計依頼が舞い込み、残業に苦しむ日々を送っている」「タスク管理ツールが煩雑で、本来の業務に集中できない」といった具体的な落とし込みです。読者が共感できるトリガーがどこなのかまでをしっかり整理しましょう。
2 漫画の「役割」と「用途」を決める
「漫画化すること」自体が目的になってしまうと、内容は盛りだくさんでも結局何を伝えたいのか分からない作品になってしまいがちです。制作前に、漫画にどんな役割を期待するのか、どこでどのように活用したいのかを明確にしましょう。
役割とは、例えば以下のような設定です。
- 認知拡大(興味の入り口を作る)/この段階のゴールは「知らなかった」「興味がなかった」という層に対し、実は自分に関係のあるもの、役に立つものだという気づきを与えることです。
- 信頼獲得(不安や心理的ハードルを除く)/検討段階に入っている読者は、「本当に効果があるの?」「導入が面倒そう」という不安を抱えています。これを払拭する役割です。
- 行動喚起(次のステップへ背を押す)/いい話だったで終わりではなく、購入・応募・問い合わせといった具体的な行動へと読者を誘導することを目的とした役割です。
用途とは、商談の際に手渡す営業チラシ、展示会で配布するパンフレット、ホームページのコンテンツ、SNS配信、といった漫画を使う場面や媒体です。
3 ビジネス理解のある「制作パートナー」を選ぶ
最後は、誰と一緒に作るかという点です。漫画家さんは「絵のプロ」ですが、必ずしも「ビジネスのプロ」「シナリオライティングのプロ」というわけではありません。そこでビジネス漫画に強い制作会社に発注するという選択肢が生まれます。その場合には、以下のような視点を持つ制作会社を選ぶとよいでしょう。
- 目的(KPI)を理解してくれるか/面白い漫画を作れるかだけでなく、漫画の役割や目的を理解し、ビジネスゴールを共有できるか。
- 媒体に合わせた提案力があるか/チラシ、パンフレット、ホームページ、SNSなど媒体に合わせた最適な構成を提案してくれるか。
- 信頼できる実績があるか/安定したクオリティ、納期までの進行管理、成功のノウハウを持ち合わせているか。
まとめ
「1」と「2」が内容が具体的であればあるほど、イメージ通りの漫画ができるという効果があると同時に、制作チーム(ディレクターや漫画家)とのコミュニケーションにズレがなくなるという効果もあるため、漫画導入をご検討の際には、事前に検討を進めておくのがよいでしょう。
そして何と言っても発注先の選定です。コストをかけて制作するものですから、自社の課題を安心して託せるパートナーかどうか、過去の足跡をしっかり確認しましょう。実績はホームページ等で確認できますが、制作会社によっては公開していない実績も多くあるようです。実際に問い合わせをして、「他にどのような実績があるか」「ディレクターの対応力はどうか」など、肌で感じとってみるのがよいでしょう。

